歯が白く見えるのはどうして?


人間は生まれてから乳幼児になり白い歯が生えてきますが、当たり前のように見ている歯がなぜ白いのかとしみじみと考えたことはありますか?
ここでは、歯が白く見えるのはなぜなのかを紹介していきます。

 

歯の構造は大きく3層になっており、歯の一番外側(表面)には白色で半透明の「エナメル質」、その下には黄色っぽい「象牙質」があり、象牙質の中には歯の神経である歯髄があります。

 

歯が白く見えるのは、この中のエナメル質が大きく関係しています。
エナメル質の97%はミネラル成分からできている「ハイドロキシアパタイト」という細長い結晶が集まってできており、エナメル質の奥にある象牙質は70%のハイドロキシアパタイトで出来ています。
象牙質の色は白く、エナメル質は半透明でできているため、歯が白く見えるのは象牙質の白が透けて見えるからなのです。

 

ハイドロキシアパタイト(ヒドロキシアパタイト)とは?

 

ハイドロキシアパタイトはとても細かい粒子なので、研磨剤と同じようにすでに付着している歯の表面の汚れを除去する効果があります。しかし、歯の表面を傷つけてしまう研磨剤とは違い、歯と同じエナメル質に近い成分なので歯の表面の目に見えないような細かい傷を埋めて、着色汚れや歯垢が付着しにくくなめらかな歯の表面にする働きが期待できます。

 

歯の色はみんな同じ?一人ひとり微妙に違っているの?

人の歯の色は一人ひとり違っており、また理想の歯の白さも違っています。では、歯の色の違いにはどのような理由があるのでしょうか。

 

象牙質の色の違い

 

歯の象牙質の色は一人ひとり違い、肌や髪の色と同じように、黄色っぽい象牙質の色は生まれつき色の薄い方もいれば濃い方もおり、歯の色は白色半透明のエナメル質から透けて見える象牙質の色が、その方の歯の色ということになります。

 

エナメル質の厚さや透明度の違い

 

人の歯の白さを左右するエナメル質の厚さや透明度は人によって違いがあるため、エナメル質が厚いほど中にある象牙質の黄色が隠れるため歯が白く見え、薄いほど象牙質の黄色が透けて歯の色が黄ばんで見えてしまいます。
日本人のエナメル質は白人や黒人の方よりも薄いので象牙質の色が透けて見えてしまい、欧米の方よりも日本人の歯の方が黄色く見えがちです。

 

デンタルケアに対する意識の違い

 

最近は日本でもホワイトニングを意識する方が増えていますが、ホワイトニングが一般的になっている欧米の方よりは、まだ意識が低いと言われています。
そのため、歯のクリーニングや定期健診などをしていない方も多く、欧米の方と比べると歯の表面に汚れが残っている方が多いため、デンタルケアを意識している方とそうでない方の歯の白さには大きな違いが見えます。

 

シェードガイドとは?

 

歯科医院や歯科技工士さんが歯の詰め物や被せ物をするときに、患者さんの歯の色にできるだけ合った色の材料を選ぶための器具で「歯の色見本」です。

 

作っているメーカーによって違いますが、一般的に色の種類はA〜Dのアルファベット、色の濃さは数字で表されており、アルファベットと数字の組み合わせで色を表しています。

 

最も多く使われているシェードガイドでは、一番白い色の「W1・W2」の芸能人レベル、「W3〜A1」の周りに白いと気がついてもらえるレベル、最も黄色く見える「C4」まで20種類近くの色見本があり、日本人の平均的な色はA3.5と言われています。

 

自然な歯の白さにしたいならエナメル質をキレイにしよう

お茶やコーヒー、カレーなど色が濃い食べ物を食べていると、歯に着色汚れがついてしまうため、毎日歯についた汚れを取ることが大切です。

 

食事をしたときに食べ物に含まれている糖によって酸が作り出され、歯のエナメル質にあるミネラル成分が溶け出す(脱灰)、時間がたつと溶けたミネラル成分が唾液によって元に戻る(再石灰化)ことを繰り返すことで、口の中が健康に保たれています。

 

しかし、甘いものばかりだらだらと食べているとそのバランスが崩れて脱灰が進んでしまいます。
ミネラル成分が溶けだしたままになると、歯の表面にわずかな凹凸ができてしまい、光の乱反射によって歯の表面のつやや輝きがなくなってしまい黄ばみが目立ってしまうため、常にそのミネラル成分を元に戻すことが必要です。

 

歯を磨くときに、ハイドロキシアパタイトが配合された歯磨き粉を使用することで歯にミネラル成分を戻すことができるので、歯磨きを選ぶときにはハイドロキシアパタイトが配合された歯磨き粉を選びましょう。

 

また、力を入れすぎて乱暴に歯磨きをしたりすると、目に見えない小さな傷が歯についてしまい、その傷に余計汚れがつきやすくなるので注意が必要です。