「ホームホワイトニング」とは?

 

歯を白くすることで、第一印象がよくなったり、見た目も気持ちも若返ることで、アンチエイジングにもつながることもあり、歯を白くしたいという方は近年増えてきています。
歯を白くする方法には「オフィスホワイトニング」「ホームホワイトニング」「セルフホワイトニング」がありますが、ここでは「ホームホワイトニング」について紹介します。

 

歯科医院で施術を考えている方で、何度も歯科医院に通わずに歯を白くしたいという方は、マウスピースにホワイトニング用の薬剤を入れて装着することで、自宅でもどこでも行うことができるのが「ホームホワイトニング」です。

 

ホームホワイトニングってどうすれば使用できるの?

歯の黄ばみや着色汚れを歯の表面だけではなく、歯の内側から漂白して白い歯にするには、歯科医院でしか施術することができない過酸化水素を使用したオフィスホワイトニングをしてもらう必要があります。

 

しかし、仕事などで忙しくてなかなか歯科医院に通うことができないけど、オフィスホワイトニングを同じように歯を白くしたいという方に人気があるのが、自分のタイミングでいつでもホワイトニングをすることができるホームホワイトニングです。

 

歯科医院やホワイトニング専門クリニックで、オーダーメイドのマウスピースを作ってから、過酸化水素とほとんど同じ成分で低濃度の「過酸化尿素」の薬剤を医院で処方してもらい、マウスピースに薬液のジェルを流し込んで装着し、毎日使用することで徐々に白くしていきます。

 

低濃度の薬剤なのでオフィスホワイトニングよりも即効性はなく、1回の装着時間が長いので白くなるまでの期間も長くなる傾向にあります。

 

しかし、オフィスホワイトニングよりも白い歯の持続期間が長く、定期的に行うことで歯の白さを維持することが出来ます。また、オフィスホワイトニングで使用する薬剤よりも濃度が低いので歯や歯茎のダメージが軽減されるため、知覚過敏などが起こりにくくなります。

 

ホームホワイトニングに使用する薬剤は安全なの?

ホームホワイトニングの場合、歯科医師・歯科衛生士といった有資格者ではなく患者さん本人が行うため、安全性について不安を感じる方もいるのではないでしょうか。

 

歯科医院でのオフィスホワイトニングで使用される高濃度の「過酸化水素」は一般的に濃度は35%以下で、日本の薬機法では毒物及び劇物として指定されており、歯科医院で安全に取り扱うことが必要なので、国家資格を持っている歯科医師や歯科衛生士しか取り扱うことができません。

 

過酸化水素・過酸化尿素は、もともと生体内に存在するもので有害なものではなく、物質自体は常に生体内ですぐに水と酸素に分解され、生成と分解を繰り返しています。
しかし、濃度の高いものになると生体内の分解速度が追いつかず、濃度が刺激となり炎症を引き起こしてしまうことがあり、濃度が安全であっても皮膚についてしまうと炎症やただれの原因になってしまうことがあります。
そのため、歯科医師は歯の部分だけに薬剤が触れるよう注意をして施術をしています。

 

ホームホワイトニングはオフィスホワイトニングと比べて薬剤の濃度は低く、過酸化水素ではなく過酸化尿素が使用されており、長期間使用ができるように作られているため、基本的に安全性には問題がないと考えられています。

 

ホームホワイトニングに向いていないのは?

過酸化水素や過酸化尿素がホワイトニングで使用する濃度の薬剤が体の中に入ってしまうと炎症を起こしてしまうことがあり、虫歯や知覚過敏がある方は薬剤の刺激によって痛みが出たりすることがあります。

 

また、過酸化水素が妊娠中の母体に与える影響は明らかになっていないため、妊娠中の方や授乳中の方は万が一のことに備えてホワイトニングをしないことをおすすめします。

 

まとめ

ホームホワイトニングは、自分でマウスピースや薬剤の管理をしなければならないので少し手間がかかってしまいます。また、オフィスホワイトニングよりも長い期間継続していかなければ効果がでないため、歯を白くするためには持続する努力が必要になります。

 

しかし、オフィスホワイトニングをするために歯科医院に通院する時間をとることが出来ない方の場合、少し面倒に感じてしまう方も自分の好きな時間やタイミングに合わせてホワイトニングができます。
ホームホワイトニングが気になる方は、まずは歯科医院で相談をしてみましょう。