歯垢から歯石へはどれぐらいで変化してしまうの?

 

歯と歯茎の境目や歯と歯の間にできてしまう歯石は、どれぐらいの期間で歯石になってしまうのか知っていますか?

 

歯垢1mg(耳かき1杯程度)には、細菌が約10億個もいると言われるほど増殖します。歯磨きのときに歯の隙間や歯と歯茎の間に磨き残しがあって歯垢がきちんと落ちていないと、約2日間で石灰化が始まり、約2週間程で沈着して歯石へと変化してしまいます。

 

歯垢はどうして硬くなって歯石になってしまうの?

歯石が約2日間で石灰化し、こんなに早く歯石へ変化してしまうことに驚きなのですが、毎日ブラッシングをしていても磨き残しがどこにあるのかなかなかわからないものです。

 

歯石ができるのは、歯垢を落としきれないものを放置してしまったことが原因なのですが、なぜ硬くなるのでしょうか。

 

歯の表面に歯垢が付着してから放置されると、その歯垢に唾液に含まれているカルシウムとリンが沈着してどんどん硬くなって歯石になります。そして、もちろんその歯石も歯垢と同じで細菌だらけです。

 

歯石ができやすいのは、歯と歯ぐきの境目や歯と歯の間にでき、歯磨きだけでは取り除くことができないほど石のように硬くなり、さらに歯石の表面がボコボコしてしまうことでさらに歯垢がつきやすく、細菌の温床となってしまい、歯茎に炎症(歯肉炎)を起こしてしまったり、歯周病の原因になることがあります。

 

歯肉炎や歯周病の症状

 

  • 歯ぐきの腫れ
  • ブラッシングやフロスをしたときの歯ぐきの出血
  • 口臭
  • 進行すると歯がグラグラして抜ける

 

歯石をそのまま放置して歯周病になってしまうと歯を支えている骨が溶けてしまい、大切な歯がすべてなくなってしまうことにならないように、早め早めの検査と対策が必要です。

 

歯が抜けてしまってから後悔しても抜けた歯は戻ってきません。歯垢が歯石になってしまう前に、きちんと正しいブラッシングをして歯垢を取り除いて、普段からマウスケアをすることが大切です。

 

歯石を取り除くには歯科医院でクリーニング!

毎日の歯磨きだけで落とせる歯垢などの汚れは6〜7割と言われており、ブラッシングをしっかりとしているつもりでも、口の中は狭く見えにくく、歯の裏、歯が重なっている部分、奥の歯などには歯ブラシが届きにくいため、すべての汚れを落とせるわけではなく磨き残しができてしまいます。

 

そういった場所には歯垢が残ってしまい、やがて歯石になってしまいます。歯石は硬いので歯磨き粉ででブラッシングしても落とすことができず、ついてしまった歯石を取り除くには、歯科医院で歯石除去の施術(スケーリング)をしてもらうしか方法がありません。

 

歯石には、歯と歯肉の境目に形成される歯石「歯肉縁上歯石」と、歯と歯肉の間にある溝(歯周ポケット)や歯肉で隠れている場所に形成される歯石「歯肉縁下歯石」の2種類があります。

 

歯科医院には歯石を落とすための「スケーラー」と呼ばれている歯科器具があり、歯石の種類によって器具を使い分けて歯石を落として歯をキレイにしていきます。

 

  • 手用スケーラー

    5種類の器具を部位ごとに使い分けて、歯肉縁上歯石、歯肉縁下歯石をガリガリとひっかくようにして落としていきます

  • 超音波スケーラー

    超音波を発生させたときの微細振動を利用して、注水しながら歯肉縁上歯石、歯肉縁下歯石を砕いて落としていきます
    知覚過敏の方や歯の根が露出している方の場合、歯に痛みを感じてしまうことがあります。

  • エアスケーラー

    主に歯肉縁上歯石に使用され、圧縮空気をエネルギーに変換することでスケーラーが回転し歯石を落とします。

 

歯肉の上にできた歯石については、定期的に歯石を取り除いている方ならば1回で落とすことができるのですが、歯肉の下にできてしまった歯石は、歯に強くこびりついてしまっているため、全て落とすまでに2〜6回ほどかかり、歯ぐきから出血をしている場合は10回以上かかってしまうことがあります。

 

歯石除去をする理想的な期間っていつ?

歯石ができてしまうと、その部分にまた新たに歯垢がついてしまい細菌がどんどんと増殖していくため、歯周病になってしまうリスクが高くなってしまいます。

 

歯周病が生み出す有害な物質は血液に入って全身に運ばれてしまい、心筋梗塞や脳梗塞になってしまうこともあると言われています。

 

そのため、歯石を落とすことは病気の予防や、年を重ねても歯を多く残すためにとても重要なことだということがわります。

 

3ヶ月に1度、最低でも半年に1度は歯科検診をして健康なお口に!
この期間が歯石除去をするのに理想的な期間です

 

 

歯科医院に長い期間行っていないなぁという方でこの記事を読んでくださった方は、ぜひこの機会に歯科医院へ検診に行ってみましょう。また、「治療」と「予防」かによって費用が保険適用になるかどうかが変わるため、気になる方は予約をするときに一度歯科医院で確認してみましょう。

 

歯石を予防するまとめ

一度ついてしまった歯石は歯科医院で落とすしか方法はないため、歯磨き粉でブラッシングしても落とすことはできません。歯科医院で歯石を落としてもらいキレイになったら、次は再び歯石ができないように予防することが大切になってきます。

 

予防するために必要なことは、歯の表面に傷がつかないようにするために研磨剤が含まれていないものや、発泡剤が含まれていないもので、歯のすみずみまでしっかりと磨くことができるものを選びましょう。

 

そして、良質なホワイトニング歯磨き粉に配合されている、着色汚れ(ステイン)を浮かせて落とし歯石を抑制する効果がある「ポリリン酸ナトリウム」の成分が含まれているものを選ぶことで、歯石が再びできてしまうのを予防することができます。

 

また、残ってしまった汚れをその他のデンタルグッズを使用して口内をケアすることで、歯周病や口臭などの原因菌をキレイに取り除いて、口の中の環境をよくしていくことで悩みが解決していきます。
まずは、毎日の歯磨きで歯垢をしっかりと落として口内をキレイにしておくことから始めてみましょう。